【対話型アクティブラーニング】入学1ヶ月半の高校1年生に「なぜ、y=ax+bは直線になるのか?」聞いてみた

【対話型アクティブラーニング】入学1ヶ月半の高校1年生に「なぜ、y=ax+bは直線になるのか?」聞いてみた

こんにちは。部長ナビ(@nabi_1080)です

Facebookグループ「対話型アクティブラーニング」でも、色々と事例を紹介しようかと思っているところですが、転勤して1ヶ月半。1年生もだいぶ僕の授業のやり方に慣れてきて「考える=アクティブタイム」「発表する」というのが定着しつつあるので、Facebookグループで出たアドバイスを元に、授業を展開してみましたので、お知らせします(詳細はFacebookグループ「対話型アクティブラーニング」で写真と共に出していますが、完全に教育関係者向けで、かつ非公開グループです。それでも良ければグループ名で検索し、グループ参加申請をしてください)

テーマ「y=ax+b(1次関数)は、なぜ、直線になるのか?」

生徒の活動1「自分のノートに自分で考えて自分で文章化したモノを書く」

まずは、2〜3分取って、生徒に自分で考えさせます

ちなみに、前提条件として、生徒は1次関数の形が「y=ax+b」であることは言えました(せーの、で言わせた)

さらに、「b」が切片(y切片と言える生徒もいた)であることも大丈夫で、aも「変化の割合」「傾き」と、中学校で学ぶ両方の言い方をほぼ全員が言えました。それは前時に確認済です

また、a(変化の割合=傾き)に関しては、「分数化して考える」ことを前時に教えました(微分で言うところの「平均変化率」です)

分数化した場合、分母が横(x軸方向)の動き、分子が縦(y軸方向)の動きを示します

これは知らない生徒(もしくは習っているけど忘れている生徒)もかなり多かったので、説明して板書させました

それを前提として、生徒にこの発問を出し、考えさせました

この発問のテーマに関しては、Facebookグループに所属されている大学の先生から「数学科の生徒でも答えられない生徒がいる」というアドバイスをいただき、考えることに1ヶ月半、入学してから慣れさせている1年生で試してみようと思って実践したモノです

生徒はシーンとした緊張感の中、頭をフル回転させ、ノートに向かって、自分の力で、自分の言葉で、「なぜ直線になるのか」を書きます

「アクティブラーニング」というと「生徒が「活動的である」ことを言う」ということを言う方がいらっしゃいますが、僕と共著論文を書いてくださっている共同研究者の岩手大学の先生との共通見解としては「生徒の頭がアクティブである状態」を「アクティブラーニング」と呼んでいます

ですから、別に話し合いをしなくても、一人でも「アクティブ」な時間は作ることが出来ます。僕が考えるのは「発問の質」でして、これを高めていけば別に机合わせなくても、十分に生徒の頭はアクティブになる、と考えています

今回のお題は他大学の先生からいただいたモノですが、このように「なぜ?」「どうして?」「そもそも、これってなに?」的な発問は、ほぼ毎時間しています

生徒の活動2「前後左右の生徒と、自分のノートに書いた文章を発表しあう(ペアワーク)」

次に、1分半測って、前後左右の生徒と自分の意見を発表し合わせました

この活動は、僕が知る限り、現勤務校では、国語、英語でも普通に毎時間行われているので、このペアワークは生徒は慣れています

僕はあまりペアワークはしませんが、今回はやってみました

生徒の活動3「挙手して、なぜ直線になるのかを全体の前で発表する」

まあ、2人くらい出れば良いかな、と思いました

中学出たばかりでまだ1ヶ月半しか経ってないので、ちょっと無理かなぁ、とも思いましたが、「間違いを恐れずにドンドン自分の意見を発表しなさい」という指導はしてきていたので、4人の生徒が挙手をして、発表してくれました。それを撮影したのが以下

IMG 7419

自分の意見ではなくても、ペアワークの中で「なるほど」と思ったら、その意見を「代表者」という形で言っても良い、ということにしました

生徒は「何が正解か」わからない状態で、僕に向かって、全員の前で発表することになるのですが、前述の通り、発表に慣れさせていたこともあり、1年生の割には良い感じで意見が出ました

ちなみに、箱で囲った、上から2番目が正しい回答となります

しかし、この生徒は「変化の割合が一定だからです」と答えたので、僕の方で「なぜ、変化の割合が一定だと、直線になるのか」と追加の発問を使って、さらに理由を聞きました

見事に答えたので、オオ、と思いましたが、ここで表情を変えずに「他にあるかな?」と聞くのがポイントです

すると、下の意見も出てきました

この時の教室の雰囲気はまさに「アクティブ」です

発表する生徒も、聞いている生徒も全体が「考えながら」時を共有する、そんな感じですね

正解ではない回答はどうするのか?

上から2番目以外の生徒についてはどうするのか、これも先生方から良くある質問です

これについては、結構簡単で、「理由を話して、なぜ正解ではないのか」を考えさせるようにしています

学年が上がると、何故その意見が正解では無いのかを「生徒に発表」させることが出来るようになります。最初は、その「指摘の仕方」を先生がやることで、生徒が理解し、自分と異なる意見について、どう「指摘していくのか」を学び、段々と自分たちで出来るようになります

こうなると、ペアワークも意味を持つようになります

ただの「意見の伝達」では、生徒の頭はアクティブにはなりません。考えることをしなければ「ただ座って受け身の姿勢で板書を取る」講義型授業と何ら変わりないのです。見た目的には「話し合い」しているように見えますが、「伝達」はアクティブにはなりません。「議論」することが大切で、やはり教員の発問が1つ、ポイントになると考えています

誤答は宝

4月から生徒には「誤答は宝」と教えています

正答というのは「確認」しか出来ません

しかし、誤答は「なぜ間違っているのか」を考え、深めることが出来ます。それをクラス全体で出来る「発表における誤答」は、僕は宝だと思っています

問いも、僕はよく板書させますが、間違ってくれた方がみんなで考えられるので良いです。

一番良いのは「答は合っているけど、途中がマズい」解答です。コレが一番勉強になります

これを逃さず、拾って、全体化し、発問していくことで、生徒はますますアクティブになり、自分が問題を解くとき、新しいことを学ぶときに「なぜだ?」「どうしてだ?」と考えられるようになります

これをさらに深めていくと、普段の会話や行動の質も上がります

「教え込む」ことも必要ですが、僕は基本的に「なんでこうなると思う?」と投げかけるようにしています(全部ではないけど)

すぐ答が出る場合もあれば、2〜3分、沈黙が続く場合もあります。でも、先生が「こうなります」と教え込むよりも、「考えさせる」ことの方がずっとずっと「面白い」と思いませんか?僕はそう思います

まとめ

今年、4本目の学術共著論文が出る予定の、僕の授業「対話型アクティブラーニング」ですが、現場では生徒との熱いやり取りが毎日続いています。授業見学、参観については随時受け付けておりますので、お気軽にどうぞ!詳細はFacebookグループでお知らせしますので、ぜひ、生の「アクティブタイム」を体験しに来てくださいね〜。待ってるよー

今年は、対話型アクティブラーニングにICT授業を取り入れます。具体的には、関東、関西等では有名な「ロイロノート」というアプリを使い、発問を工夫しながら生徒の頭をアクティブにする授業をしていく予定です

さーて、来週も授業楽しみだな〜。頑張るぞいっ!

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