長期連載1「Again〜始まりはいつも雨〜」

長期連載1「Again〜始まりはいつも雨〜」

Rain

僕は梅雨空の中を歩いていた

続いていく雲の層は、僕の心にいつまでも雨を降らせた

ムシムシと湿度の高い暑さが体を覆う

また、今年も、「梅雨明け」と「夏」が同時にやってくる、遅い東北の季節の変わり目、物語は2018年7月中旬にやってきた

そう

いつも突然に

物語は、いつも、突然だった

長期連載シリーズ「Again」第1回「始まりはいつも雨」

空を見上げれば曇り空

少し歩みを進めると、うっすらとした霧雨

雨は僕に何を言いたいのか、聞いてみてももちろん、答は返ってこない

 

そうだ

 

僕は迷っていた

いや、迷うはずは無い

今年の買い物はもう決めていたはずだ

何も迷うことは無い

ああ。何も迷わない

単身赴任となり、生活を切り詰めて、何とかやりくりしてきた

おかげで、秋の買い物への準備はすでに出来ている。臨戦態勢は完璧だった

そこに、突然、ヤツが現れた

想定外のグレーの悪魔

僕は心を瞬時に奪われ、そして、悩み、苦しみ、空に答を求めることになる

 

でも、空は、何も教えてくれない

 

雨に濡れたまま、僕は単身赴任先で一人、急ぐことも無く歩く

一人で生活してわかったことは、「考えすぎて、わからなくなる」ことが多くなった、と言うこと

家に帰って、話す人がいないので、必然的に一人で考える時間が増える

そうなると、普段なら、笑い飛ばせるような小さいことも、いつまで経っても心に引っかかっている状態が続く、そんなことも経験した

 

「どうすれば良いんだ・・・」

 

降りしきる雨の中、僕は自分の選択を決断できずに途方に暮れていた

どんよりした曇り空

まるで僕の心をそのまま表現しているかのようだった

 

「雨か・・・」

 

始まりはいつも雨

 

僕を巻き込んだ壮大な物語の幕が、また、静かに開いた瞬間だった

 

【次回予告】

「グレーの悪魔」とは何か?

僕を悩ませるモノとは何か?

気になる次回は明日更新!心して待て!

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